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ごむぞう擬人化?とSS

私は風船兵士13号。風船兵達の中では十番台前半の古参であるにもかかわらず、番号が縁起悪いから、という理由でカナリーナ様からは放っておかれていることが多い。それは別に問題ない。私を生んでくださったあの方に、文句のあろうはずも無い。

ただ……自主的に斥候に出ていたあの日。
吉良ライトニング光彦が一人異界の門をくぐろうとしているのを見かけた時、
しかもかの剣を佩いていないことに気づいた時、
その絶好の機会を報告もせずに単独で彼奴を追った時、
……功を焦る気持ちが無かったかと言えば嘘になる。

(ここで光彦を捕らえ、カナリーナ様に捧げれば)
(もう少し私を気にかけていただけるのではないだろうか?)

しかし事はそう上手く行かず、一度私は抜け殻となり……もう一人の主を得ることになるのだが、それはまた別の話。

コメント:13が忌み数ってのは、現実世界の西欧圏なわけですが……光彦世界でもそうなってるのが前提ってのが苦しいところ。

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